シナリオゲー

20世紀末から根強い人気を持つエロゲの“花形”であり、つねに話題の中心にあるジャンル。
それがシナリオゲーです。
泣きゲーに考察ゲー、雰囲気ゲー。そして鬱ゲー。
シナリオで、テキストで、読み手の興味を引き出す……というのは、ADVゲームの原点だと思います!

シナリオゲーでとくに大事なのはライターさんです。
有名なライターさんの名前は全員覚えておくのをおすすめします。

 

「Key」作品

Keyと言えば、“感動できるエロゲ”を世に広めた「泣きゲー」の大御所でしょう!
1990年代に旗揚げされた歴史あるブランドでありながら、設立当初から現在にいたるまで大きな話題性を保持し続けています。
Key作品を語る上で知っておきたいのは『麻枝 准(まえだ じゅん)』という人物でしょう。同氏はKey作品の中心的なシナリオライターであるほか、作曲など多岐にわたって作品制作に携わっています。
近年のKeyはめっきり成人向け作品を作っておらず、目下のところ全年齢向けゲームとアニメ制作を活動の軸にしています。

 

「田中ロミオ」作品

ほのかにSFをカラめた世界観と、哲学性を落とし込んだシナリオに定評があるライターさんです(過去には「山田一」名義でも活動されています)。
彼の手がけた作品は「ロミオゲー」として親しまれ、熱狂的ファンは多いと言われています。
また多くの有名エロゲライターに影響を与えた人物でもあり、エロゲを語るうえで欠かせない存在といえるでしょう。
現在も「key作品」などに携わっていますが、エロゲ黄金期である2000年代にもっとも活躍した人物。
とりわけ「CROSS†CHANNEL」は田中ロミオ氏の代表作であり、エロゲ史に残る傑作のひとつです。

 

「瀬戸口廉也(せとぐち れんや)」作品

すっと胸に落ちるような小気味よい文章、説得力のあるシリアス描写、そして、読み手の心を振るわせるほど極めて深くまで切り込んだ“テーマ性”が魅力のライターさんです。
どこか小説っぽい表現の作家さんと評価されることも。
おすすめしたいのは「キラ☆キラ」です。

 

「ニトロプラス」作品

魔法少女まどか☆マギカ』などの脚本で活躍する『虚淵 玄(うろぶちげん)』氏を筆頭に、数多くの有名クリエイターを擁していることでも知られるシナリオ特化のブランドです。

かの有名な『シュタインズゲート』も、実はこのニトロブラスと5pbによるコラボ作品なのです。

 

「菅野ひろゆき」作品

『剣乃 ゆきひろ』という別名義でも知られ、1990年代において『DESIRE』『EVE burst error』『YU-NO』と、エロゲの年代表があるなら、まっさきに名前が乗りそうな名作を立て続けに世に残しました。
中でも『YU-NO(1996)』は、シュタゲやever17と並んでSF×ADVの三大傑作に数えられることもあり、時代的に、シュタゲをはじめとした多くの作品・クリエイターに影響を与えた作品だと言われています。
作風としては、そんなSF要素や、斬新なゲームシステム、ストーリーの広げ方に定評があります♪

 

「Candy Soft」作品

ヌキゲーとシナリオゲー。ふたつの路線をもっているブランド。
のちに、有名エロゲブランド『みなとそふと』を立ちあげたり、『アカメが斬る!』の原作を担当したりと、エロゲ界に、アニメ界にと大活躍する『タカヒロ』氏が在籍したブランドとしても知られます。
そんな、強烈な“ギャグ要素”が持ち味のタカヒロ作品の成功により、同ブランドはシナリオゲーの中でも“バカゲー”と呼ばれる作風が現在も残っているのです。個性豊かなキャラに、パロディが多く含まれた世界観。
非常に賑やかで、元気になれる作品が多いです☆彡

純愛/萌えゲー

エロ要素の含まれるギャルゲー」です。
エロゲを知らない人が思い浮かべるエロゲ像というのは、だいたいこの純愛ゲーだと思います。
萌えゲー」とか、「キャラゲー」と言われることも多いです。
CGとテキストだけで構成され、テキスト読みと選択肢を選ぶだけのゲーム性――いわゆる、“紙芝居ゲー”と呼ばれるものです。

遊べるエロゲ

ゲーム性の高いエロゲ。
「SLGやRPGのエロゲ」「やりこみ要素のある名作をプレイしたい」・・・。
このジャンルで今も活躍しているブランドというのは、それだけ知名度も注目度も極めて高いです!
「ブランド名」「シリーズ名」はすべて覚えておいて損はないでしょう。

 

「Rance」シリーズ(ALICESOFT)

当ブランドさんの歴史は非常に古く、1989年にブランド名が誕生して以来、100作品ちかいエロゲをリリースしている、「超老舗」!
ここまで人気を博した理由は、RPGに定評があって、戦略シミュレーションに絶大な信頼を得ている……。つまりは、絶妙な“ゲーム性”が大きいと思います。
中でも有名なのが、「ランス」シリーズです!
1989年、アリスソフトさんが記念すべき1作目としてリリースしたのが、すべてのはじまりとなる「Rance -光をもとめて-」でした。
以降、2018年にシリーズ完結作「Rance 10」が発売されるまで、このシリーズはアリスソフトだけでなく、エロゲを代表する看板タイトルであり続けました。

 

「イブニクル」シリーズ〈ALICESOFT〉

ストーリーは王道で、難易度は苦戦することもなく、シンプルにまとまった良RPGがこの「イブニクル」シリーズです。

 

「エウシュリー」作品

とりわけ「やりこみ要素」に強いブランドさんです。
RPGであっても、SLGであっても、高ボリュームでがっつり遊べる作風を持っています。その上、周回したくなる要素も多いので、やりこもうと思えば社会人なら半年はかかるかも……。

ヌキゲー

シナリオゲーも純愛ゲーもエロゲなので、当然エロシーンはあります。
純愛ゲーはブランドによりけりなものの、シナリオゲーなんかは、伝統的にエロシーンはおまけ程度、という風潮さえあります。

そもそも、それらはヌかせることが最優先ではないわけです。

一方で、「エロゲはヌいてなんぼ」という人のため、抜かせることに特化したエロゲが「ヌキゲー」と呼ばれます。
エロの実用性が高い作品を探しているのであればおすすめです♪
このジャンルは、純愛でしかヌケない人と、NTRでしかヌケない人がけっしてわかり合えないように、人気が分散しがち。結局、“性癖”って人それぞれ異なりますから……。
主要な性癖の数だけ人気ブランドが存在し、ファンの棲み分けが進み、それぞれが独自の発展を遂げているのです。

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