おすすめギャルゲー

巷ではCD-ROMを取り入れてる中で、媒体がフロッピーディスクのPCでエロゲーは進化してきました。
やがて、PC9801で「ドラゴンナイト�V」や「闘神都市」がリリースされるとエロゲー人気が高まり、質の高さを求めるブランドが多数参入してきたのです。

 

 

 

沙織事件から1年の年月が流れた1992年12月に、既存のジャンルには一切当てはまらない、elfの名作「同級生」が制作され、エロゲー初の10万本越えタイトルとも言われてます。同作は後に、多くのコンシューマー機にも移植されたのですが、セガサターンの「同級生if」は最高の移植作と称されるほど。
他には、元アニメーターの中村謙一郎氏が立ち上げたソニアの「VIPER」シリーズは、現役の有名アニメーターを原画に起用するなどし、発売するタイトル全て大ヒットを飛ばしました。PC-98時代は「アニメーション＝ソニア」の方程式が成り立つ程だったのです。
1993年の格ゲーブームにもなると、なんと！アドベンチャーゲーム以外にも対戦格闘ゲームがリリースされるのでした。アグミックスの「クイーン・オブ・デュエリスト」や、フォレストの「人形使い」などは逸材で、人気マンガ家が原画を担当したこともあります。
とくに「ヴァリアブル・ジオ」は、対戦前のアニメーションや必殺技の音声など、当時のPC-98でここまで完成度の高い格闘ゲームが遊べるのか・・・と驚いたプレイヤーも多く、それに加えて、今では超有名なイラストレーター木村貴宏氏がキャラクターデザイン等を担当している事もあって、格闘ゲームと可愛い女の子のHなCGの相乗効果で大人気作品となりました。（後にコンシューマーにも移植され、シリーズ化もされています。）
1994年にはモンスター収集要素のある「闘神都市�U」やストーリー性が抜群の「鬼畜王ランス」などの名作や意欲作が数多くリリースされ、SM調教シミュレーション「SEEK」のような独自のジャンルも登場します。
そして、PC-98エロゲー史上最高のヒットタイトル「同級生2」では、あるキャラの鬱展開や鳴沢唯の妹ブームを巻き起こし、移植された機種も、PC-98版・DOS-V版・FM-TOWNS版・PC-FX版・セガサターン版・プレイステーション版・Windows95版・スーパーファミコン版・DMM版と、尋常じゃない多さでした。
エロゲーの大々的なメディアミックスの関連グッズの販売なども、この作品が最初と言われています。

 

 

1995年11月にシーズウェアから菅野ひろゆき氏の代表作「EVE 〜burst error〜」が発売され好評を博し、人気作は家庭用ハードに移植されるという流れも確立されてきました。
そういう流れもあってなのかleafの放った新ジャンル、ビジュアルノベルシリーズ第一弾の「雫」は、スーパーファミコンでヒットしたチュンソフトの「弟切草」や「かまいたちの夜」などに代表されるサウンドノベルのシステムを進化させて、大きなグラフィックと長い文章を効果的に表示させるテキストアドベンチャーというジャンルをつくりました。読ませる事に重点を置いたこのジャンルは、エロゲーとの相性も良く、テンプレ的な作品といわれています。
その後、今でも人気を誇るビジュアルノベルシリーズ第2弾「痕」、更に1997年5月にはビジュアルノベルシリーズ第3弾「To Heart」が発売され、コアなエロゲーユーザー以外のファン層の獲得にも成功して、leafは一気に業界ナンバー1人気ブランドの地位を確立するのでした。
サスペンス＆ホラー調の内容も、PCゲームにはマッチしていたのです。
カクテルソフトのデビュー作であり看板シリーズだった「きゃんきゃんバニー」に代わり、新しい看板シリーズとなる「Piaキャロットへようこそ！！」の1作目は、一般的な恋愛アドベンチャーゲームに、当時熱狂的な人気のあったコナミの「ときめきメモリアル」の様な、主人公を成長させていく育成システムを組み合わせた名作で、この頃のゲームが後のPCゲームに与えた影響は大きいでしょう。
1996年12月というPC-98エロゲーの最晩年期にelfから発売された、「この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO」はPC-98エロゲーの最高傑作といわれていて、総プレイ時間が40時間を超える長編タイトルにも関わらず、時間を忘れる程に引き込まれてしまいます。
A.D.M.S.（オート分岐マッピングシステム）と宝玉セーブというの二つの突き詰めたシステムが、いくつものバッドエンドすらもゲームクリアに必要なひとつのルートという要素を生み出したのでした。PlayStation4の、「Detroit become human」よりも先んじてた完成度の高さは、まさに時代を先取りしていた究極形といえるのではないでしょうか。
ちなみに、長い歳月を経て「この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO」は、PlayStation4で移植されました！

 

私は、「Words Worth」と「カスタムメイト３」が初めてプレイしたエロゲーだったのですが、既存の家庭用ゲームとは異なる奥深さに驚きました。
鬱展開や暴力表現にリアルを感じたんですね。同時に、面白さと「エロ」は外せないということも知りました。
PC98のエロゲー作品は、エロゲーの歴史からは外せないといっても過言ではないでしょう。
数えきれないほどのゲームソフトが発売され、すっかりゲーム機と化したPC9801シリーズですが、1997年10月にNEC製のPC/AT互換機といえるPC98-NXシリーズが発表されて、一般市場におけるPC-9801シリーズは終焉を迎えたのでした。

 

PC-9800シリーズとは、日本電気（ＮＥＣ）が開発・販売をしたパーソナルコンピュータ（パソコン）の製品群で、1982年10月に発売された16ビットパソコン「PC-9801」が初代機です。
1982年から1997年頃までにかけて、NECの主力商品として製造・販売が続けられ、全盛期には日本国内の市場占有率90%以上を獲得したのでした。

 

 

 

1980〜1990年代前半は、CD-ROMやDVD-ROMなどという便利なモノは普及していなかったので、大量にフロッピーディスクを使って容量を補っていました（ファミコンの時代ですね）。
1つのゲームで、5インチフロッピー10枚組とかもよくありました。プリンセスミネルバとか。
Hな場面になると、ディスクを交換・・・ディスク交換が面倒でした。

 

 

3.5インチフロッピーディスクになったことで、ちょっと小型化され、５インチディスクよりは強度が強くなりました。
それと、書き込み禁止用爪ができたので、シールでプロテクトする必要がなくなりました。
それでも、フロッピーの枚数は相変わらずでした。

 

キーボードのテンキー部分をコントローラーのように叩きまくって、たくさんゲームをしたもので、ゲームをやっているうちにテンキーさばきが異様に上手くなってしまうのでした。（重要な場面はマウスで）
日本ファルコムの出した『イースシリーズ』『英雄伝説シリーズ』などのロールプレイングゲーム。
アートディンクの『A列車で行こうシリーズ』、そしてエルフやアリスソフトなどが制作していたアダルトゲームが大ヒットし、PC9801のユーザーを大きく増やしたのです。

 

当時のPCは、ほぼゲーム専用機して使用していた人も多かったのでは…。

もともとアダルトゲームは、PC-88やFM-77などの8ビット機をメインとしていたんですけど、18禁ゲームとなり、より画面が綺麗なで見たいというユーザーの要望に答えて、PC-98でアダルティなゲームが活性化しはじめたのでした。

 

 

 

現在のアダルトゲームの元祖とも言われているのが、天使たちの午後シリーズを生み出したジャスト（85年）です。
その後、ジャストから独立して設立されたのがフェアリーテール（87年）、カクテル・ソフト（89年）ブランドで知られることになるキララ（後にF&C）なのでした。
そしてこのキララ・フェアリーテールから独立して立ち上げられたのが、「ドラゴンナイト」（89年）や「同級生」（93年）の大ヒットで一躍トップブランドとして躍り出ることになるエルフです。
この頃には東のエルフ、西のアリスと謳われるように。

 

 

PC88から発売された18禁アダルトゲーム

発売日	タイトル	ジャンル
1985年	天使たちの午後	AVG
1988年	カオスエンジェルズ	RPG
1988年	リップスティックアドベンチャー	AVG
1988年	ドラゴンナイト	RPG
1988年	リップスティックアドベンチャー2	AVG

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PC98のゲームタイトル中（約2800本）、一般タイトルが約1500本、18禁アダルトゲームが約1300本も発売されました。
ある意味、国産PCを影で支えていたのがこのジャンルかもしれません。
1993年以降は一般PCゲームを凌駕する勢いで売り上げを伸ばしていくことになり、やがて18禁ゲームは独自のゲーム進化の道から本物のブレイク作品を生み出すことになります。

 

 

発売日	タイトル	ジャンル
1990年	闘神都市	RPG
1991年	Rance III -リーザス陥落-	RPG
1993年	あゆみちゃん物語	RPG
1994年	野々村病院の人々	ADV
1994年	闘神都市�U	RPG
1995年	EVE burst error	ADV
1996年	雫	ADV
1996年	下級生	ADV
1996年	この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO	ADV