家庭用ハード 機種別
機種ごとに掲載しています。
PlayStation
PlayStationには「ハミダシクリエイティブ」や「金色ラブリッチェ」など、数々のエロゲーが移植されていますが、肝心のセックスシーンやCGはカットされています。
これにはCERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)が関係しています。
CEROとは家庭用ゲームの年齢別レーティングを設定している機関です。
CEROのレーティングは全年齢対象の「A」、12歳以上対象の「B」、15歳以上対象の「C」、17歳以上対象の「D」、18歳以上対象の「Z」の5つがあります。
CEROの倫理規定によれば、性器や性行為、スカトロ、近親相姦やレイプなどの表現は、レーティング以前にゲームソフトとして販売することが禁止されます。
つまり、セックスするエロゲーを直接販売することはできません。
CEROが発足して20年以上経ちますが、基本的に方針が変わることはありませんでしたので、今後もPlayStationでエロゲーは出ないでしょう。
とはいえ、ゲームがメインとなっていることもあって、エロゲーよりもゲームとしての面白さ・作り込みは高いです。
PSの場合はあくまで「オマケでエロ部分を楽しむ」と割り切った方が良いでしょう。
PC-FX
PCエンジンの後継機種として開発された第五世代ハードであると同時に、NEC最後の家庭用ゲーム機。
商品名は「PC」=「PC-9800(PC-98)シリーズ」、「F」=「Future(未来)」、「X」=「未知数」から。
1992年頃からPCエンジンSUPER CD-ROM2の後継機の計画が進められ、94年頃に本格的に計画が発表されています。
電撃PCエンジンやマル勝などの雑誌では、盛り上がっていたのですが・・・。
経緯の詳細には諸説あるが、3Dポリゴン機能には一切手を出さず、PCエンジン後期の流れを汲んだ2Dアニメ路線のハードとして開発されたのでした。
PCエンジンの次世代機とだけあって、当時のゲームマニア内での期待値も低くなかったです。
開発にはPCエンジンと同様にハドソンが深く関与していたのですが、PCエンジンの時代とは異なってソフト展開でハドソンが強力なサポートをすることはなかったという残念な展開に・・・。
独特なハード設計・性能のせいかハドソン以外にソフトをリリースするメーカーも数えるほどで、その結果本機のソフトは大半がNEC-HEが開発・移植したタイトルとなったのでした。
しかし、3Dポリゴン機能が一切ないハード性能やソフトラインナップの貧弱さなどから、同世代のセガサターンやPlayStationとの競争にすぐ敗北。
95年になると「アニメ戦略」なる計画を掲げ、ここからコアなオタク層に向けた路線が決定的に。
98年にはNECホームエレクトロニクスがドリームキャストへの参入とPC-FXからの撤退を正式に発表。
細々と展開をしていたPC-FXの歴史はついに終幕を迎え、同時にNECハードの系譜はここにて途絶える事に。
不安定な販売戦略とソフト展開を強いられ、商業的には大失敗の上にPCエンジンよりも知名度も低いまま表舞台から姿を消したPC-FX。
PCエンジンから始まったNECのハード展開の結末としては、非常に残念でした。
コアな層に売り込んだだけあって、今でもこのハードを語り継ぐ熱心なファンがいる悲劇のゲーム機。